シーイーシーの中国現地法人、希益喜(杭州)科技(CEC杭州、服部豊総経理)が8月に事業を再編。成長が見込めない対日オフショア開発などのビジネスから撤退し、今後はMicrosoft Dynamics事業に専念する。

CEC杭州は2010年7月の設立で、資本金は1億2000万円。現在、約25人の従業員を抱える。これまでは、日本向けの中国オフショア開発とスマートフォン・携帯電話などに向けたソフトウェアの検証を請け負うサービス、Microsoft Dynamics AXの販売・導入・保守サービスの三つの事業を手がけてきた。

しかし、日本向けオフショア開発は、中国の人件費の高騰や円安によって、利益の確保が困難になった。検証サービスも、日系のモバイル端末メーカーが苦戦を強いられていることで、大きな成長には至っていないという。

今後は、得意分野で成長を見込むDynamics AX事業にリソースを集中する。シーイーシーは、CEC杭州を設立する以前の2003年に、中国で日系企業に向けたDynamics AXの提供を開始。CEC杭州設立後はさらに営業活動を活発に行い、これまで48社の日系企業に納入実績がある。東南アジアなど、中国以外の地域にも営業範囲を広げ、半数程度は中国以外の地域の顧客だという。