LSI設計やソフトウェア開発などを手掛ける三栄ハイテックス株式会社は、ベトナムのダナン市にオフショア開発拠点としてロジック・ソフトウェア検証やFPGA開発を目的とした100%出資の現地法人を設立すると発表した。社名は、「SANEI HYTECHS VIETNAM co., ltd.」となる。

三栄ベトナムは、現地経験の長い日本人スタッフ1名を現地責任者として駐在させる以外は、全て現地のベトナム人エンジニアで運営。三栄ハイテックスが日本国内の顧客から受注した案件を三栄ベトナムに発注し、三栄ベトナムでロジック・ソフトウェア検証やFPGA開発を行う。稼働開始は7月上旬を予定しているという。

今回、三栄ハイテックスがベトナムのダナン市に現地法人を設立した理由は、コストメリット、優秀な人材獲得の容易性の面から。ダナン市はベトナム中部最大の都市であり、近年では積極的にIT産業の誘致を行っている。ベトナム国内のIT企業に加え、外資系IT企業が多く進出している。人件費は、ハノイやホーチミンなどの大都市に比べ低く、また離職率についても他の都市のIT産業の離職率に比べ低いため、人材を安定的に確保することが期待できる。