APIの仕組みと使い方をわかりやすく解説!連携で活用できる機能・事例

公開日:2022/03/04 最終更新日:2023/08/24

APIの仕組みと使い方をわかりやすく解説!連携で活用できる機能・事例

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システムやアプリケーションを開発するためのインタフェースであるAPI。近年、非エンジニアでも活用できるAPIが多く登場し、APIの活用シーンはこれまで以上に増えています。

 

このテキストでは、APIとはそもそも何か?という基礎知識から、連携で活用できる機能、APIを活用したDXの動向についても詳しく解説していきます。

INDEX

1. APIの基礎知識

2. APIの仕組み

3. APIのメリット

4. APIのデメリット

5. API連携で活用できる機能

6. APIを活用したDXの動向

7. まとめ

APIの基礎知識

APIはApplication Programming Interfaceの略であり、システムやアプリケーション、ソフトウェアを開発するためのインタフェースのことです。インタフェースとは「接続するもの」という意味を持ちます。別のプログラミング言語を使って開発したアプリケーション同士を連携させることができるため、さまざまなサービスに利用されています。

 

例えば、Webサービスの利用時にSNSのアカウント情報でログインができる画面を見たことはありませんか?APIを使って、SNSアカウント情報とWebサービスを連携させている身近な事例です。

 

|Web APIとは

 

かつてAPIと呼ばれていたものは同じOS上で動くものであり、同一のプログラミング言語で開発されたもの同士を連携させるものでしたが、HTTP/HTTPSベースのWeb APIが登場し、別々のプログラミング言語で開発されたアプリケーションを連携させることができるようになりました。

 

|APIの歴史

 

もともとAPIはデスクトップ上のアプリケーションの機能であり、プリンタドライバを呼び出してプリントアウトをする、ということができるものでした。

 

その後、OS上でなくWebでAPIのやり取りが可能となり、これらはWeb APIやWebサービスと呼ばれました。現在はWeb APIもAPIと呼ぶのが一般的になりつつあるようです。Webサービスと呼ばれていた頃のWeb APIは仕組みが複雑であったため普及には至りませんでしたが、いわゆるWeb2.0時代においてWeb APIは大流行し、多くの企業がそれを公開すると、複数のAPIを組み合わせるマッシュアップという手法も登場しました。

 

閲覧や投稿の仕組みをAPIで公開したTwitterは、ユーザーが多くのアプリや関連サービスを作り、自動でつぶやくbotなどが開発されました。

Facebookがアプリケーション内に別のアプリケーションを展開できるような仕組みを公開し、ソーシャルゲームの普及に一役買ったと言われています。

 

その後、セキュリティの問題が取り沙汰されたこともありましたが、現在はセキュリティも以前に比べてレベルが上がっており、APIは一般的なものとして多くのユーザーや開発者に利用されています。

 

|API連携とは?

 

API連携とは、APIを利用して異なるアプリケーションの機能を連携することです。わざわざ機能を開発しなくても他のアプリケーションの機能を利用できるため、開発の手間なくサービスの拡張が可能となります。

APIの仕組み

APIはアプリケーション同士の連携を行うことができますが、何でも自由につなぐことができるわけではなく、仕様という名のルールに基づいてAPI提供元と提供先である利用者をつなぎます。

 

APIを使いたい利用者が提供元に対してリクエストをし、それに対して提供元が応答(レスポンス)する、というのがAPIの仕組みです。

 

先ほど例に挙げたSNSアカウント情報を利用して他のWebサービスにログインする場合、Webサービス(利用者)はSNS(提供元)に対してAPIを通じて「ユーザーがアカウント情報を利用するから確認してほしい」という旨を伝え、提供元が本人確認を行う、というイメージです。

 

提供元が利用者に対して自社のアプリケーションやプログラムを一部利用させる、という仕組みなので、どの機能をどこまで利用させるかはセキュリティーなども考え、提供元がしっかりとAPIの設計を行うことが必要です。

APIのメリット

Web APIの登場で格段に便利になり、一気に広まりを見せたAPIのメリットとデメリットを解説していきます。この項ではAPIのメリットについて理解を深めていきましょう。

 

|開発の効率化(それに伴うコスト削減)

 

前述したとおり、全ての機能を自社で開発する必要がない、ということは開発が効率化され、それに伴ってコストも削減できることを意味します。

 

|セキュリティの強化

 

例として挙げたSNSアカウント情報を利用したログインなどはセキュリティレベルの高い大手サービスを利用するため、自社で開発するよりもセキュリティレベルを高く保つことができることも。

 

|最新情報の取得

 

Web APIは常にWeb経由で最新情報を取得できるのも大きなメリットです。

 

|利便性の向上

 

異なるシステムやアプリケーションが自動で連携されることで業務の効率化がはかれたり、SNS認証などユーザーの手間を省くAPI活用によって顧客の満足度が上がったり、利便性の向上はさまざまなメリットを生みます。

APIのデメリット

APIのメリットが確認できたところで、デメリットについても知っておきましょう。

 

|APIで連携させたサービスの障害に影響を受ける

 

他社のサービスと連携させるため、連携先のアプリケーションに障害が発生すると影響を受けてしまうのがAPIのデメリットです。

 

|APIの仕様変更への対応が必要

 

APIの提供元企業が仕様変更した際や、提供が終了となった際に不具合が生じ、最悪の場合は使えなくなってしまうというのもデメリットの一つです。

 

例えばTwitterはAPIの公開によって成長してきたサービスですが、無料で提供してきたAPIが思ったように収益化につながらなかったこともあり、何度もAPIの仕様変更を行ってきています。そのため、多くの開発者がTwitterクライアントの開発中止を余儀なくされました。

 

|APIへの依存

 

APIに依存しすぎることで、前述したような不具合や障害の影響を受けてしまう可能性があるのがAPIを活用する上での大きなデメリットでしょう。APIありきで開発を進めるのではなく、あくまでも開発において足りない部分を補完する程度、と考えておくことが重要です。

API連携で活用できる機能

API連携は今や当たり前のものとなり、私たちの身近な多くのサービスで利用されています。例えば、TwitterやFacebook、InstagramやLINEはAPIを活用したログイン認証が可能ですし、AmazonPay、LINEPay、楽天ペイはAPIを活用した電子決済機能が利用できるため、連携先ではわざわざクレジットカードの情報を入力する必要がありません。

 

API連携の活用事例は非常に多く、全てを解説することはできませんが、代表的なものをご紹介します。

 

|Google

 

「Google Maps API」はGoogleMapを色々なサービスで利用可能となる、Googleが提供しているAPIです。地図の表示だけでなく、目的の場所にマーカーを置くといったこともできます。

 

|LINE

 

ログインや決済だけでなく、LINEは他にもさまざまなAPI連携が可能です。Botを作成し、自動で応答メッセージを送ることや、ビーコンを利用したメッセージの設定なども可能です。

 

|YouTube

 

Googleアカウントがあればそのアカウントを利用してYouTubeを使用することができます。これはGoogleとYouTubeがAPI連携しているからであり、もっとも身近でわかりやすいAPI連携の一例と言えるでしょう。

 

|Amazon

 

AmazonもさまざまなAPIを提供していますが、例えばAmazon出品者向けのAPIであるMWS APIは、出品者の作業負荷を減らすために開発されており、納品作業などを自動化することができます。

 

|楽天

 

楽天も決済などさまざまなAPIを提供しています。楽天市場ランキングAPIは、活用することで楽天市場内の「ランキング市場」の情報を取得することができます。

APIを活用したDXの動向

総務省が発表している平成30年版の情報通信白書では、企業がAPIを公開することによって、オープンイノベーションの促進やビジネスチャンスの拡大といったメリットが期待されると記載されています。

 

“企業が自社サービスのAPIを公開することによって、オープンイノベーションの促進や既存ビジネスの拡大、サービス開発効率化といった効果がある。特に外部知見の導入によるオープンイノベーションの促進や、リーチできる顧客層や収益源の拡大によるビジネスチャンスの拡大等のメリットが大きく、ビジネスが従来の「自前主義」からシフトしていくことが期待される。”

 

クラウドやスマートフォン、スマートスピーカーの普及、API技術の成熟などにより、今後API市場はさらに成長していくと予想されます。

 

また、DXにおいてもAPIの役割は重要なものとなっていきそうです。ビジネスのさまざまな領域でネットワークへの依存度が高まりを見せる今、ネットワークの種類は豊富にあるにもかかわらず、E2E(end to end:エンドツーエンド。端から端までという意味)でネットワークを可視化し、制御する仕組みが整っていないことも指摘されています。そんな中、通信事業者と企業のネットワークを連携し、E2Eで制御することを実現させる試みがすでに始まっているのだとか。これが実現されればより高度なDX化が進むと考えられています。今後の進化が楽しみですね。

 

* 参考:「平成30年版情報通信白書(総務省)

まとめ

Web2.0時代に一気に広がりを見せたAPIはその後も進化を続け、今では開発になくてはならない存在となりつつあります。APIを提供する企業に依存してしまう問題や、連携先のサーバーエラーに影響を受けてしまうなどのデメリットはありますが、何と言っても開発におけるコストカットやスピードアップができるのは大きな魅力です。

 

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オフショア開発.com 編集部

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