最終更新日:2026/02/04

INDEX

ビジネスアジリティとは?企業が変化に強くなるための戦略

現代のビジネス環境において、企業が生存し、成長を続けるために最も不可欠な要素の一つが「速度」と「適応力」です。かつてない速度で市場が変化し続ける今、計画通りに物事を進めるだけでは、時代に取り残されてしまう可能性があります。

本記事では、変化を脅威ではなく機会に変えるためのビジネスアジリティと、それを組織に実装するための具体的なアプローチを解説します。

社外リソースによってアジリティを高めるなら「オフショア開発」がおすすめです。

ビジネスにおけるアジリティとは?

「アジリティ(Agility)」という言葉は、素早さや敏捷性を表す言葉ですが、単に業務スピードが速いことを指すのではありません。もともと、アジリティはスポーツなどでよく使われていた言葉のようですが、近年、ビジネスにおいても使われるようになりました。

ビジネスにおけるアジリティとは、予期せぬ変化や不確実な状況に対して、組織全体が柔軟かつ迅速に対応し、価値を提供し続ける能力を指します。

大規模なプロジェクトを、数年かけて詳細な仕様を固めてから進める、というプロセスで開発を行うと、リリース時点で市場のニーズが変化してしまっているリスクがあります。

社外リソースによってアジリティを高めるなら「オフショア開発」がおすすめです。

一方で、数週間単位の短いサイクルで製品を市場に投入し、顧客からのフィードバックや検証結果をもとに方向性を修正するサイクルを繰り返すやり方なら、市場のニーズが目まぐるしく変わるこの時代においても、リスクを最小限に抑えながら、確実に顧客が求める価値に近づくことができます。

企業のアジリティを高めるためには、開発部門だけではなく、人事、財務、マーケティングなど組織全体が、変化に対して柔軟な構造を持っている必要があります。

例えば、予算編成が年次で固定されていると、有望な新規事業の芽が出ても資金を配分できず、機会を逃してしまうことがあるかもしれません。組織の構造、文化、戦略のすべてにおいて「変化への適応」を組み込むことが求められています。

アジリティの重要性が高まる背景

多くの企業がアジリティを重視するようになった背景には、従来のビジネスルールを大きく変化させてしまった環境があります。

テクノロジー革新の加速

デジタル技術の進化は近年めざましいものがあり、AI、クラウド、IoTなどの技術は参入障壁を下げ、異業種からも新規参入しやすくなりました。

このような環境下では、長期計画は陳腐化しやすく、最新の技術トレンドを取り入れながらも、短期間でサービスを改善し続ける体制が必要です。また、DXの推進においても、変化への即応性が企業の競争力を左右するとされています。

DX(デジタル・トランスフォーメーション)については下記の記事に基礎知識や推進のヒントが書かれていますので、ご興味のある方はご一読ください。

https://www.offshore-kaihatsu.com/contents/general/what-dx

変動と複雑性が増す時代

現代はVUCAの時代と呼ばれています。「VUCA」とは、もともと軍事用語であり、「変動性(Volatility)」「不確実性(Uncertainty)」「複雑性(Complexity)」「曖昧性(Ambiguity)」の頭文字をとった言葉で、戦争が国同士からテロ組織相手に変化し、これまでの常識が通用しなくなった1990年代に生まれたと言われています。

近年、グローバル化やIT化、パンデミックやAIの登場など社会にさまざまな変化が起き、予測が困難な時代となっています。VUCA時代とは、こういった、現代の社会やビジネス環境が不安定で変動しやすい状況であることを指します。

VUCA時代にはこれまで行われてきた「予測に基づく計画と管理」という手法は通用しづらくなっており、予測不能な事態が起きた瞬間に方向転換できる「回復力」と「柔軟性」が、企業の生存条件となっています。

アジリティを高めるメリット

組織がアジリティを高めることで得られるメリットは、単なるリスク回避だけではありません。ここでは、「変化に強い適応力を持つ」「業務効率の改善」「リーダーシップ資質の醸成」「新しい価値の創造を促す」これらの4つのメリットについて解説します。

変化に強い適応力を持つ

組織がアジリティを高めることで得られる最大のメリットは、予期せぬ市場の変動や危機に対して強い組織を作れることです。

アジリティの低い組織の場合は、環境が激変した際、対応に時間を要してダメージを拡大させてしまう可能性がありますが、アジリティの高い組織であれば、現状を素早く把握し、リソースを再配分して事業を継続、または方向転換によって対応することができます。この適応力こそ、不確実な時代における企業に必要不可欠なものと言えるでしょう。

業務効率の改善

アジリティの高い組織は状況に応じて臨機応変な対応ができるため、無駄な会議や承認プロセス、価値を生まない作業を省くことができ、業務効率が改善され、組織全体の生産性を上げることが可能となります。

リーダーシップ資質の醸成

縦割り組織では部門の専門性が高まる一方で、柔軟な判断や対応がしづらくなるというデメリットがありますが、アジリティの高い組織では、指示待ちではなく自律的に動くことが求められます。これにより、メンバーが当事者意識を持ち、自ら課題を発見して解決するリーダーシップの資質が育まれます。

新しい価値の創造を促す

アジリティの高い組織は、失敗を許容し、早期の検証を推奨する文化を持ち、イノベーションを生み出します。「まずは試してみる」というアプローチが可能になると、机上の空論で終わらせずに新しいアイデアを市場でテストする機会が増えます。このトライアンドエラーの繰り返しが、他社にはない独自の価値創造へとつながります。

ビジネスアジリティを高めるための施策

アジリティの高い組織にはさまざまなメリットがあります。ここでは、組織のアジリティを高めるために、今日から着手できる5つの施策を紹介します。

①業務フローの明確化

まずは現状の業務プロセスを可視化し、ボトルネックを特定することから始めましょう。どこで意思決定が滞っているのか、どの作業に待ち時間が発生しているのかを把握しなければ、スピードを上げることはできません。顧客に価値が届くまでの流れを図式化するなどして、無駄な工程を洗い出し、削ぎ落とすことから業務の効率化を始めます。

②撤退ルールの設定

新しいことを始めるだけでなく、成果の出ないプロジェクトを止める判断も重要です。不採算事業を続けることは、組織のリソースを浪費し、アジリティを低下させます。あらかじめ「この指標を下回ったら撤退、または方向転換を行う」という明確な基準を設けて業務フローに組み込んでおくことで、迅速な判断が可能となります。

③情報共有ツールの導入

組織のアジリティを高めるためには、情報の透明性が不可欠です。チャットツールやプロジェクト管理ツール、タスク管理ツールなどを活用し、情報を共有する仕組みを構築し、社内の情報格差をなくします。誰が何をしているか、どのような課題が発生しているかが常に可視化されていれば、問題発生時の対応速度が格段に上がります。また、オープンなコミュニケーションが部門間の壁を取り払い、連携をスムーズにするというメリットもあります。

④個人の裁量

現場に近い人間の意思決定が最適な解決策を導き出すケースは少なくありません。経営層や管理職がすべての決定に関与するような構造は判断の遅れを招き、組織のアジリティを低下させます。リスク許容範囲を定めた上で、現場のメンバーに権限を委譲し、各メンバーが自律的に判断できる領域を広げることで、組織全体の反応速度を高めることができます。

⑤チーム内交流の強化

組織が高いアジリティを発揮するためには、心理的安全性と信頼関係が不可欠です。互いに意見を言い合えるフラットな関係性があって初めて、トラブルやその兆しの早期発見や報告、建設的な議論が可能になります。部門を横断するチーム編成や、定期的な振り返りの場を設けることで、組織の縦割りを解消し、有機的な連携を促進することができます。

社内リソースだけでアジリティを高めることは難しいです。社外リソースによってアジリティを高める場合「オフショア開発」という手もあります!

まとめ

ビジネスアジリティとは、予測不能な変化が続く現代において企業が生き残るための必須能力です。単なる作業の効率化やスピードアップではなく、市場環境や顧客ニーズの変化を敏感に察知し、組織全体が柔軟に適応していくことが求められます。アジリティを高めることで、企業はリスクへの耐性を強めると同時に、新たなイノベーションを生み出すことができます。しかし、社内のリソースだけでアジリティを高めることは簡単ではありません。

「オフショア開発.com」では、優良なオフショア開発企業を多数掲載しており、豊富な実績と専門知識を持つオフショア開発企業の選定をサポートし、最適なマッチングをご提供することができます。

また、専門コンシェルジュによる無料相談をご提供しております。ご相談からご紹介まで、すべて無料でご利用いただけます。ご発注になった際の成約手数料もございませんので、安心してご利用ください。

このページを見た人は以下の記事も見ています。(関連記事)