フロントエンドとバックエンドの違いは?おすすめのプログラミング言語を解説

公開日:2024/02/07 最終更新日:2024/02/07

フロントエンドとバックエンドの違いは?おすすめのプログラミング言語を解説

『フロントエンド』『バックエンド』とはそれぞれ『前部、初期段階』『後部、後端』などを指す言葉です。

マーケティング用語として使われる場合にはそれぞれ集客用の安価な製品と本命商品を指しますが、ここではシステム開発における『フロントエンド』『バックエンド』を解説します。

『フロントエンド』と『バックエンド』の意味と違い、それぞれのおすすめ言語などについても詳しく説明していきます。

フロントエンドとバックエンドの違い

まずは、システム開発における『フロントエンド』『バックエンド』の定義とその違いについて知っておきましょう。

フロントエンドとは

『フロントエンド:front end』とは『前部』を意味する言葉ですが、システム開発においてはユーザーや顧客など、システムを利用する人たちが直接触れる部分のことを主に指します。

銀行で言うと、行いたい手続きを選んだり暗証番号を入力したりするATMのタッチパネルやオンラインバンキングのアプリやWebサイトの画面をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。

フロントエンドエンジニアの役割

利用者の目に触れる部分を構築するのがフロントエンドエンジニアの仕事ですが、利用者にとってより使いやすいインターフェースにするのがフロントエンジニアの重要な役割です。

例えばシニア向けのアプリケーションなのに文字が小さいと、決して使いやすいアプリとは言えませんね。

また、ユーザーの環境を考慮し、異なる端末やブラウザでも動作するように作る必要があります。

アプリケーションやWebページなどの使用感、視覚的なわかりやすさなどを向上させる役割を持つフロントエンドエンジニアは、HTMLやCSS、最新フレームワークなどの知識が求められる職業です。

バックエンドとは

『バックエンド:back end』とは『後部』を意味する言葉ですが、システム開発においてはシステムを利用する人たちの目には触れることのない、サーバーやデータベースなどシステムを機能させるための部分を主に指します。

銀行の例で言うと、銀行の基幹システムや行員向けのアプリケーションなどが挙げられます。

バックエンドエンジニアの役割

Webページやアプリケーションの裏側でシステムを機能させる部分を担当するバックエンドエンジニアの役割は、主にサーバーやデータベースの開発や管理を行い、システム全体を安定して正常に運用することです。

そのため、データベースの知識や、プログラミングやサーバー運用のスキル、セキュリティ対策など、システムが安定して稼働するための幅広いスキルや知識が求められます。

フロントエンド言語おすすめ3選

フロントエンドの開発においてはさまざまなプログラミング言語が使われていますが中でも非常に多く使われるのが『HTML』『CSS』『JavaScript』の3つです。

今回はこの3つの言語をフロントエンド言語おすすめ3選として解説します。

HTML

HTMLはWebページを開発する言語としてもっとも有名な言語と言えるでしょう。HTMLは『Hyper Text Markup Language:ハイパーテキストマークアップランゲージ』の略であり、Webページのテキストやレイアウトなどを定義するものです。

Webページやアプリケーションの基本構造を作るためにHTMLは欠かせないため、フロントエンドエンジニアとしてはおさえておかなければならない必須の言語と言えます。

CSS

Webページの装飾に使われる言語であるCSSは『Cascading Style Sheets:カスケーディングスタイルシーツ』の略であり、HTMLで定義された基本構造に、色やデザインを追加するものです。

わかりやすく使いやすい見た目を作るためには必須の言語と言えるでしょう。

JavaScript

Webページに動きをつけるために使われるJavaScriptもフロントエンドエンジニアがおさえておかなければならない必須言語です。アニメーションなど動きをつけることでボタンがクリックされたことをわかりやすくするなど、使いやすいWebページやアプリケーションには必要不可欠です。

バックエンド言語おすすめ3選

見た目を整えるフロントエンドとは異なり、バックエンドではシステムの仕組みや機能そのものを開発していきます。こちらも多くのプログラミング言語が使われる仕事ですが、今回は『PHP』『Python』『Ruby』nの3つの言語をバックエンド言語おすすめ3選として解説していきます。

PHP

Webサーバーを作成するための言語であるPHPはプラットフォームに依存せず、多くのオープンソースサーバーやデータベースをサポートしていることから、バックエンドエンジニアなら絶対におさえておきたい言語の一つです。

FacebookやSlack、WhatsAppなどがPHPを活用しています。

完全に無料で使用できるためコストパフォーマンスに優れ、学習コストも低いPHPは費用対効果の面からも人気が高い言語です。コード実行が高速であることや、サポートのコミュニティが充実しているのもエンジニアにとっては嬉しいところ。

オープンソースであるため、安全性に不安があるとも言われているので、セキュリティ対策を講じる必要があります。

Python

GoogleやSpotify、Uberなども活用しているPythonは2024年1月のプログラミング言語ランキングで1位となった世界でも人気の高い言語です。『TIOBE Programming Language of the Year award』(前の年に最も評価を上げたプログラミング言語に贈られるアワード)を2年連続で受賞しています。

Windows、Mac、Linuxすべての環境で動作するオープンソースの言語であり、プロシージャ指向にもオブジェクト指向にも対応しているのも人気の理由の一つです。簡潔なコードで複雑なタスクに対応できるため、高い生産性にも定評があります。

大量のメモリを消費するため、フロントエンドには活用されることはなく、バックエンド向けの言語とも言えます。

Ruby

オブジェクト指向言語であるRubyはHTMLに埋め込むのが簡単であることから、Webデザインにも多く活用されます。

AirbnbやStripeなどがRubyを活用しています。

PHPなどに比べるとサポートが充実しているとは言えないのが欠点ではありますが、柔軟な言語であることとフレームワークの充実などが人気の理由です。

まとめ

日本企業のDX化が急務と言われてすでに数年が経ちました。デジタル化は進んでいる一方、トランスフォーメーションはなかなか進んでいない企業もまだまだ存在します。

世界的パンデミックの影響でIT化が加速し、DX人材の育成を積極的に進めている大手企業も増えてはいますが、育成にはコストも時間もかかります。

国内のIT人材不足は深刻な状況が続いており、海外のITアウトソーシングを活用する企業も増加しています。

海外への委託と言えば『オフショア開発』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。1970年代から始まったとされるオフショア開発は、当初はコスト削減を目的として利用されることがほとんどでした。そのため、パートナー選択を間違えると安かろう悪かろうになってしまうケースもかつては少なくなかったようです。

ですが、近年では海外のIT人材の能力向上も目覚ましく、オフショア開発などのITアウトソーシングにおいては、優秀な人材を確保する方法の一つとして選択されることも増えてきました。さまざまな開発手法を熟知した経験豊富な人材を国内だけで探すのは難しくても、海外に目を向けることで優秀な人材に出会うことができるからです。

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