最終更新日:2024/07/26

Linuxとは?種類やインストール方法まで紹介

コンピューターを動かすための基礎となるOSと呼ばれるオペレーティングシステムはPCやスマートフォン、タブレットにとってなくてはならない存在です。

OSと言えばWindowsやMacOSが一般的ですが、代表的なOSにはWindowsやMacOSの他に『Linux』があります。

本テキストはLinuxについて解説する内容となっています。Linuxとは何か、主な特徴など基礎的な知識から、Linuxを使用するメリット・デメリット、インストールの仕方などについてわかりやすく解説します。

Linuxとは?

Linuxがオペレーティングシステム(OS)の一つということは先述した通りですが、WindowsやMacOSと異なる大きな特徴は、オープンソースであることです。

Linuxは1991年にフィンランドの大学生だったリーナス・トーバルズ氏によって開発されました。オープンソースのOSであるLinuxは、誰でも自由に利用や改変、配布が可能です。

Linuxは、Linuxカーネル、各種ユーティリティソフト、デスクトップ環境などを組み合わせた、一つのまとまったオペレーティングシステム(OS)パッケージ『Linuxディストリビューション』として配布されます。このLinuxディストリビューションにはさまざまなものがありますが、そちらは後ほど詳しく解説します。

Linuxの主な特徴

Linuxの最も大きな特徴はオープンソースであるということですが、他にも主な特徴として『無料』『自由度の高いカスタマイズ性』『安全性の高いサーバ』といった特徴があります。それぞれの特徴について簡潔に説明します。

無料

Windowsは有料のOSであり、MacOSはOS自体には料金はかからないものの、Apple社の製品を購入しないと利用できませんが、Linuxは誰でも無料で利用することができます。

自由度の高いカスタマイズ性

ソースコードが公開されているLinuxを、ユーザーは自由にカスタマイズすることができます。もちろんカスタマイズには専門的な知識を要しますが、自分のニーズに合ったOSを構築することができるのは、IT技術者やユーザーにとって非常に魅力的です。

快適な動作

Linuxにはさまざまなパッケージ『Linuxディストリビューション』が存在することは先に述べた通りですが、中には軽量Linuxと呼ばれる、PCのスペックが低くても快適な動作が可能なものもあり、古いPCを再利用することができます。

ドイツのQ4OSチームによって開発された『Q4OS(キューフォーオーエス)』は、何とメモリが256MBのPCでも動作するのだとか。

Linuxを使うメリット

Linuxには、無料であることや低スペックのPCでも動作することなど、さまざまなメリットがあります。

導入コストが0円

先述した通り、Linuxは無料で使えるオープンソースのOSです。OSの導入だけならコストが全くかかりません。

低スペックのパソコンでもOK

こちらも前述したように、スペックの低いPCでも快適に動作するのがLinuxの大きな特徴であり、古いPCを有効活用することもできます。

豊富なソフトウェア

Linuxは膨大な量のソフトウェアを無料で利用することができます。開発者コミュニティが活発なのも特徴の一つで、常に新しいソフトウェアが開発されており、特殊な用途向けのソフトウェアも豊富に揃っています。

活発なコミュニティ

Linuxにはユーザー同士が情報交換を行うことで助け合う活発なコミュニティが存在します。トラブルが発生した時はコミュニティで解決策を見つけると良いでしょう。コミュニティは新しいことを学びたいユーザーにとっても貴重な情報源となり、プログラミングの学習にも役立ちます。

Linuxを使うデメリット

Linuxを使うメリットは数多くありますが、もちろんデメリットも存在します。Linuxを使うデメリットについても確認しておきましょう。

何かトラブルがあった際は自分で対応しなければいけない

Linuxはオープンソースソフトウェアであり、WindowsやMacOSのようにメーカーがサポートしてくれるカスタマーサービスがありません。(有料のLinuxディストリビューションであればカスタマーサポートが存在するケースもあります。)

何かトラブルが発生した場合には自分で解決する必要があります。ただし、前述したようにコミュニティは充実しているので、ユーザー同士で助け合うことはできます。

操作方法に慣れるのに時間がかかる

Linuxは、WindowsやmacOSとは操作方法が異なるため、慣れるのに時間がかかります。また、種類も多く、どれを選ぶか決めるのも悩みどころです。

代表的なLinuxディストリビューション

先に触れた通り、Linuxは、Linuxカーネル、各種ユーティリティソフト、デスクトップ環境などを組み合わせた、一つのまとまったオペレーティングシステム(OS)パッケージ『Linuxディストリビューション』として配布されます。このLinuxディストリビューションにはさまざまなものがありますが、ここでは代表的な3つをご紹介します。

Red Hat Enterprise Linux (RHEL)

Red Hat Enterprise Linux (レッドハット・エンタープライズ・リナックス)はRHELとも略される、企業向けの安定性とサポートを重視した有料のディストリビューションです。先に少し触れましたが、有料だけあってサポートも充実しているのが嬉しいところ。

CentOS

先に紹介したRed Hat Enterprise Linux(RHEL)と互換性のある無料ディストリビューションがCentOS(セントオーエス)です。RHELから商標・商用ソフトウェアを取り除き、オープンソースのみで構成されているため、RHELのクローンOSとも呼ばれているLinuxディストリビューションです。

Fedora

リリースする頻度が高く、最新の技術を取り入れることに積極的なディストリビューションがFedora(フェドラ)です。こちらも無料で使用することができるディストリビューションであり、RHELのRedHat社がスポンサーとなってコミュニティ主導で開発されています。

Linuxのインストール方法

Linuxのインストール方法には、PCに直接Linuxをインストールする『ネイティブインストール』という手法や、仮想化ソフトウェアを活用する手法、WindowsでLinuxを利用するためのWSL(Windows Subsystem for Linux)という仕組みを使う手法などがあります。

ここでは、インストール後にトラブルがあっても既存のOSに影響を与えることのない仮想環境を利用したインストール方法を簡単に解説します。

仮想環境のインストール

まずは仮想環境の準備から始めます。仮想化ソフトにはVirtualBox(バーチャルボックス)と呼ばれる『Oracle VM VirtualBox』や、『VMware Workstation Player』、『virt-manager』といったものが代表的です。

Linuxディストリビューションのインストール

Linuxディストリビューションにはさまざまなものがあり、どれを選ぶかは悩みどころではあるのですが、用途や目的に応じてインストールしたいLinuxを選択し、ダウンロード・インストールを行います。

仮想環境のダウンロード(ここでディストリビューションのダウンロードも同時にしておいてもOK)→仮想環境のインストール→ディストリビューションのダウンロード→仮想化ソフトを立ち上げ、ディストリビューションをインストールするために設定を行う→ディストリビューションのインストール

通常は上記のような流れで仮想環境とディストリビューションのインストールを行います。デスクトップが表示されたらインストールは成功です。

端末起動

インストールができたら端末を起動してみます。Linuxはコマンドを入力して操作を行いますが、特徴の一つである独特なコマンド操作には慣れが必要かもしれません。

まとめ

Linuxは無料で自由度の高いオープンソースOSです。導入コストを抑えたい、古いパソコンを有効活用したい、高度なカスタマイズを行いたいといったニーズには最適なOSですが、WindowsやmacOSとは操作方法がかなり異なるため、慣れるまでに時間がかかるというデメリットもあります。

Linuxを導入する際には、メリットとデメリットをよく理解した上で、自分に合ったLinuxを選択する必要があります。

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