最終更新日:2024/02/26
オンショアとは?オフショアとの違いやポイントを解説
近年、IT化が加速し、結果、ビジネスのグローバル化も促進されています。世界中とつながることができるようになり、これまでよりもさらにオフショア開発という言葉が一般的になり、オフショアだけでなくニアショア、オンショアなどの言葉もよく使われるようになりました。
今回はオンショアについて解説していきます。オフショア、ニアショアとの違いについても改めて確認しておきましょう。
『オンショア(On shore)』とは『沿岸』 『陸地側』 『国内』という意味の言葉です。サーフィン用語としてのオンショアもありますが、本テキストではビジネスにおける『オンショア』についてのみ解説します。
オンショアとは?
オンショアとは、自社内で直接業務を遂行することを指します。オンショア開発とは、開発の全てを社内で行う開発手法を言います。
国内企業に依頼することを指してオンショアと呼ぶケースもあるようですが、国内の地方企業に開発を依頼することは一般的にニアショア開発と呼びます。
オンショアとオフショアの違い
オンショア開発は前述した通り、自社内で開発の全てを遂行することを言いますが、オフショア開発は海外で開発を行うことを言います。『オフショア(Off shore)』には『沖合』『海外』という意味があり、オンショアと同じくサーフィン用語としての意味もありますが、ビジネス用語としては海外企業に業務を委託することを指します。
先にも触れましたが、国内の地方企業に開発を依頼することは一般的にニアショア開発と呼びます。『ニアショア(Near shore)』は『近くの海岸』『そばにある沿岸』の意です。
近年のオンショアの動向
日本のIT人材不足は依然深刻であり、海外の優秀な人材に開発を依頼できるオフショア開発は一時ブームと言われるほど増え、現在も海外にアウトソーシングする企業は増えています。
一方、質の低いオフショア開発によってコミュニケーションの問題や情報漏えいなどの課題を重く見た企業がオンショアに回帰する傾向も見られるようになり、ニアショアにも注目が集まるようになりました。
オンショアのメリット
オンショアには『コミュニケーションの円滑化』『コスト削減』『品質向上』『セキュリティ強化』といったメリットがあります。
コミュニケーションの円滑化
オンショアは自社で業務を完結させるため、同じ言語や文化、時間帯を共有できます。そのため、コミュニケーションが円滑になり、意思疎通においてトラブルが起きることが少なくなります。
コスト削減
自社に開発を完結できる環境や部署、人材が揃っていれば、外注にかかるコストを削減することができます。
品質向上
オンショアは自社内で開発を進めるため、目が行き届きやすく、品質管理が徹底しやすくなるというメリットがあります。
セキュリティ強化
自社内で業務を進めるオンショアは、外部に情報を持ち出すことがないため、セキュリティリスクを軽減することができます。
オンショアのデメリット
メリットだけでなく、オンショアのデメリットについても確認しておきましょう。オンショアのデメリットとしては『人材確保の難しさ』『コスト増加』があります。
人材確保の難しさ
国内のIT人材不足は非常に深刻なものであり、優秀な人材を国内で確保するのはかなり厳しいというのが現状です。
コスト増加
自社で開発を完結できる要素が揃っていればオンショアはコスト削減に役立つのですが、これから育成を進める場合や、これから開発環境を整えるというケースの場合は、人件費や各種研修、設備投資などのコストが増加してしまうデメリットがあります。
オンショアの導入方法
オンショアにはさまざまなメリットとデメリットがあるのがわかったところで、オンショアを導入する際の注意点についても理解を深めておきましょう。
ポイントとしては『段階的に導入する』『外部パートナーと協力する』『社内体制を整える』の3つです。
段階的に導入する
今現在、社内にオンショアの基盤が整っていないなら、一気に進めようとするのはかなり危険なことです。そもそもリソースが足りないケースがほとんどなので、まずは段階的に導入してみることで課題なども浮き彫りになり、リスクを軽減することができます。
外部パートナーと協力する
すべて自社で完結できるのは理想的ですが、自社に必要なスキルやリソースがあるとは限りません。外部パートナーと協力することでスムーズにオンショアを導入することができます。
社内体制を整える
これまで外部に委託していたものを自社で行うとなると、従業員への負担も増えるため、前述したように段階的に導入しつつ社内体制を整えることも重要なポイントです。
まとめ
日本企業のDX化が急務と言われてすでにかなり経った今、デジタル化は進んでいる一方で、トランスフォーメーションはなかなか進んでいない企業もまだまだ存在します。DXをデジタル化のことだと勘違いしている企業も中には多いようです。
IT化が加速した反面、国内のIT人材不足は深刻な状況が続いており、海外のITアウトソーシングを活用する企業も増加しています。とはいえ、一時のオフショアブーム時にはコミュニケーションや文化の問題などのトラブルで、オンショアに回帰した企業も少なくないようです。
当初はコスト削減を目的として利用されていたオフショア開発は、かつては質の低いサービスもあったようですが、近年は優秀な人材を確保する方法の一つとして選択されることも増えてきたため、昔のオフショア開発とはかなり変わってきているようです。
さまざまな開発手法を熟知した経験豊富な人材を国内だけで探すのは難しくても、海外に目を向けることで優秀な人材に出会うことができます。
「オフショア開発. com」は、厳正な審査を通過した、オフショア開発企業が多数パートナーとなっております。
オフショア開発、外国人材採用に関する専門スタッフが、無料で御社のお悩みにお答えします。お悩み、ご相談などありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。