最終更新日:2025/12/04
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業務システムやWebサービスを外部に委託する企業が増えています。日本ではIT人材が慢性的に不足しており、システム開発を内製だけで賄うのはなかなか難しいのが現状です。一方で、「費用が膨らんだ」「期待したものと違う」といった外注トラブルも珍しくありません。
本記事では、システム開発を外注するメリットとデメリットを整理し、その上でコスト面で有力な選択肢となるオフショア開発の特徴をまとめます。
システム開発を外注するメリット
システム開発を外注することで得られるメリットにはさまざまなものがありますが、代表的なのが「高品質なシステムができる」「社内リソースに余裕が生まれる」「スケジュール通りにシステムができる」の3点です。それぞれのメリットについて解説します。
①高品質なシステムができる
システム開発を専門とする外注先は開発のプロであり、自社に専門知識を持つ人材がいない場合には強い味方となります。ただし、すべての外注先が品質が高いとは限らないため、「専門性と豊富な知識や経験を持つ外注先を選べば、高品質なシステムを実現しやすくなる」と理解しておくといいでしょう。
また、システム開発会社の選び方にも注意が必要です。複数の企業を比較検討することや、情報収集が重要となります。
システム開発会社の選び方については下記の記事に詳しく書かれておりますので、ぜひこちらもご一読ください。
https://www.offshore-kaihatsu.com/contents/general/vendor-selection
②社内リソースに余裕が生まれる
システム開発を外注することで、社内リソースに余裕が生まれるのも大きなメリットです。多くの企業において、IT人材は不足していることがほとんどであり、開発を外注することで社内リソースを別の事業や業務に集中させることができ、業務の効率化にもつながります。
③スケジュール通りにシステムができる
システム開発を外注すると、スケジュールがコントロールしやすくなるというのもメリットの一つです。社内のリソースは限られますが、外注の場合は要件ごとに適した人員を適した数投入することができるため、スケジュールを組むことが比較的容易となります。
とはいえ、必ずスケジュール通りに行くというものではありませんので、要件定義や進捗報告などをしっかり行うことでスケジュールの遅延を防ぐことも重要です。
要件定義については下記の記事が参考になりますので、あわせてお読みください。
https://www.offshore-kaihatsu.com/contents/general/requirement
システム開発を外注するデメリット
システム開発を外注することで得られるメリットは数多いですが、もちろんデメリットも存在します。代表的な3つのデメリット「コストがかかる」「社内ノウハウが蓄積されない」「外注先に依存するリスク」についても理解し、対策を考えておくことでシステム開発の外注をスムーズに進めましょう。
①コストがかかる
外注費には、実際に作業を行うエンジニアの人件費だけでなく、プロジェクト管理、品質確認、会社としての利益などが含まれます。単純に、内製化した場合のエンジニアの年収とベンダーの見積を比較すると、外注が高く見えるのは当然のことです。
また、要件変更や追加開発が発生すると、そのたびに見積のやり直しや契約変更が発生します。そのため、結果として、当初の想定よりもコストが増えてしまうことも。
そういった事態を避けるためには、見積などの外注先選定段階で費用の透明性を確認しておくことや、契約時に内容をしっかり詰めておくことが重要です。
システム開発の依頼においては請負契約という契約形態が活用されることが多いです。下記は請負契約について書かれた記事ですので、こちらも参考にしてみてください。
https://www.offshore-kaihatsu.com/contents/general/what-is-contract-development/
②社内ノウハウが蓄積されない
全てを外注先に任せてしまった結果、社内にノウハウが全く蓄積されないというのも外注において大きなデメリットと言えます。外部に依存しすぎないよう、業務フローの確認や各種レビューなどを社内担当者も同席の上で行う、といった対策が必要です。
外注しながら社内にも理解と判断軸を残すというバランスが重要です。
③外注先に依存するリスク
外注先に依存しすぎると、担当者が退職したり、担当チームが変更になったりといった際に品質やコミュニケーションが不安定になるリスクがあります。また、どうしても外部に委託しているため、イレギュラーな対応を即時行うことが難しいというデメリットも。
例えば、ソースコードや設計書、テスト仕様書などを、依頼元でも保管・閲覧できるようにするなどの対策が必要です。
コスト削減にはオフショア開発がおすすめ
開発においてコスト削減と言えば、オフショア開発を思い浮かべる方も多いでしょう。人件費は国によって異なるため、人件費の水準が低い国に開発を依頼することでコストを抑えることができるのは、オフショア開発の大きなメリットです。
近年はIT人材の育成を国策として掲げ、オフショア開発受託を推進している国も増えており、以前よりさらに選択肢が広がりました。
以前はコスト削減の面がクローズアップされがちだったオフショア開発ですが、近年では海外の優秀な人材にアクセスできるという面でも注目されています。
国内のIT人材は慢性的に不足しており、人件費も高騰しています。優秀な人材を安価で雇うことができるという2つのメリットから、オフショア開発を選択する企業は年々増えています。
文化や言語の違いなどから満足のいく納品物が得られないのでは?と不安を抱く担当者も少なくないようですが、オフショア開発の経験豊富な企業を選択することや、意思の疎通をスムーズに行うためのブリッジSEや通訳を活用することでトラブルを防ぐことができます。
まとめ
システム開発の外注において重要なのは、「外注するか」「外注しないか」の二択ではなく、どこまでを外注し、どこからを自社で担うのかを意識して設計することです。
契約形態や責任の範囲などを事前に整理し、品質やスケジュール、コストのバランスをコントロールできる体制を作ることで、外注は事業を支える開発体制の一部として機能します。また、コスト削減にはオフショア開発も有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
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