本サービスにもご掲載いただいているベトナムのオフショア開発会社、インディビジュアルシステムズ株式会社は、SI(システム構築)事業で日系中小企業の東南アジア進出を支援する。2015年度内にタイのバンコク市内に営業拠点を開設。日系中小の顧客を開拓する。今後5年以内に、同SI事業の売り上げ全体に占める割合を現状の約3割から5割水準に引き上げる。大手SI企業もアジア市場に成長性を見いだしており、競争が激しくなる。

インディビジュアルシステムズはこれまで、ベトナムで日本企業のオフショア(外部委託)開発をコア事業として展開してきた。ベトナムはIT人材が豊富で賃金が安いことなどから、日本企業は人件費が高騰する中国の次にオフショア開発の拠点として注目している。だが、インディビジュアルシステムズは「数年後、中国のように人件費の高騰などから(需要が)低下していく」と予測。そこでSI分野を強化し、新たな事業の柱を育成する。

インディビジュアルシステムズはその強化策の一環として、タイに拠点を設置する。製造業を中心に、タイに進出する日本の中小企業が増えていることから、営業拠点を設けて顧客とのパイプを築き提案力を高める。まずは数人体制でスタート。個別企業ごとのニーズに合わせカスタマイズしたシステムの開発から保守までを一元的に提供する。

インディビジュアルシステムズは2002年にベトナムで外資100%の企業として設立。主に日本企業のオフショア開発を展開している。ベトナムの現地IT技術者に対する日本語教育にも力を入れており、日本語での対応力を強みとする。