最終更新日:2023/10/05

アプリ開発の進め方は?アプリの種類とメリット・デメリット

近年、スマートフォン向けのアプリが身近なものとなり、「アプリ」「アプリケーション」という言葉はすっかり一般的なものとなりました。
開発の現場ではノーコード開発やローコード開発など、プログラミングの知識がなくともアプリケーションを開発可能なツールや環境が登場するなど、非エンジニアが開発に関わることのできる機会も増えています。
このテキストではアプリケーションに関する基礎知識や、アプリ開発の流れや現状、開発におけるメリット・デメリット、アプリ開発の方法などを詳しく解説していきます。

アプリ開発の現状

個人でもアプリを開発することが可能な昨今では、毎日のように世界中で多くのアプリが開発されています。コードを書かずに開発を行うことのできるノーコード開発やローコード開発が海外ではすでに一般的なものとなり、日本においても普及が進みつつあります。

ノーコード/ローコード開発の登場によって、これまでよりスピード感のあるアプリ開発が可能となりました。ファミリーレストランのロイヤルホストではコロナ禍における休業手当を支払うために必要な情報を従業員から収集するためのアプリを1ヶ月で開発するなど、災害時・非常時の迅速なアプリ開発にも役立っています。

2021年8月にはMicrosoftとAmazonの提携により「Windows 11」がAmazon Appstoreをサポートすることが発表され、AndroidアプリがWindows 11デバイスで利用できるというニュースが発表されました。世界に何億といるWindowsユーザーに対してアプリを配信できるのは、アプリ開発者にとっては大きなチャンスと言えます。

そもそもアプリにはどのようなものがあるのか?

■ アプリケーションの種類

アプリには大きく分けて3種類あります。「Webアプリ」「ネイティブアプリ」「ハイブリッドアプリ」です。

 

・Webアプリ

Webアプリとは、Webブラウザ上で利用できるアプリケーションのことです。ブラウザ上で使うことができるため、ダウンロードの手間が不要です。最近ではPWA(Progressive Web Apps)と呼ばれる、Webアプリをネイティブアプリのように利用できる新しいスタイルのアプリも登場しています。

 

・ネイティブアプリ

App StoreやGoogle Playなど、タブレットやスマートフォンのアプリケーションストアからダウンロードして使用するアプリケーションのことを「ネイティブアプリ」と言います。
ダウンロードしないと使うことができませんが、端末上で起動するアプリなのでオフラインでも利用することができます。

 

・ハイブリッドアプリ

ネイティブアプリとWebアプリを組み合わせたのがハイブリッドアプリと呼ばれるアプリケーションです。マルチプラットフォームに対応しており、異なるOSや仕様の違う機種でも同じように動きます。

 

■ アプリの種類別|開発言語 / FW(フレームワーク)は?

 
・Webアプリ

Webアプリの開発にはJavaやJavaScript、RubyやPython、Go言語などが使われます。JavaScriptのフレームワークである「AngularJS」や「Vue.js」、Phyton用のフレームワークである「Django」、Ruby用の「Ruby on Rails」など、さまざまなフレームワークがあります。

 

・ネイティブアプリ

ネイティブアプリにはC言語やVisualBasic、ASPなどが使われます。フレームワークには「Phonegap」や、Microsoftの「Xamarin」などがあります。

 

・ハイブリッドアプリ

ハイブリッドアプリ開発は一般的に、HTMLやJavaScript、CSSといったWeb開発言語で開発されます。フレームワークは開発するアプリの目的や種類によって選定する必要がありますが、HTML5をベースとした「Monaca」やAdobeの「PhoneGap」などが代表的なフレームワークです。

 

「Webアプリ」「ネイティブアプリ」「ハイブリッドアプリ」それぞれの詳細はこちら

アプリ開発のメリット・デメリット

近年、多くの企業が事業戦略としての企業アプリ開発を行っています。企業アプリとは、企業の公式アプリのことで、よく、飲食店やアパレルブランドなどで会計時に会員証を兼ねたアプリのダウンロードをおすすめされますが、あのようなアプリが代表的な企業アプリです。店舗のアプリは店舗アプリと呼ばれることもあります。

例えばユニクロやPLAZA、モスバーガー、ツルハドラッグといった身近な店舗の企業アプリを始め、競馬の投票ができるアプリや、大学のキャンパスマップや学部紹介など、受験生向けの大学アプリも登場しています。

企業アプリ開発を行うメリットとデメリットについて解説します。

 

■ メリット

会員証を兼ねているタイプのアプリはスタンプカードやクーポンなどの便利な機能でユーザーの利便性を高めることができ、顧客満足につながります。また顧客管理もそれぞれの店舗で管理するよりも簡単になるため、企業にとっても大きなメリットがあります。

企業アプリはユーザーの利便性を高めることができ、それ以外にも広告効果があり、企業の知名度向上に役立ちます。ターゲットを絞ってプロモーションを行うことができ、アイコンやコンテンツにこだわることで企業のブランディングにも活用することができます。

 

■ デメリット

企業アプリの増加により、その利便性を喜ぶユーザーがいる一方、「ダウンロードが面倒」「インストールしたアプリが多すぎてスマホの画面が見づらくなった」とアプリを敬遠するユーザーがいることも事実です。

特にネイティブアプリの場合はユーザーにアプリをダウンロードしてもらう必要があるため、広告や広報活動、キャンペーンなどに予算がかかってしまうことがあります。
また、開発にはそれなりのコストがかかってしまうのもデメリットの一つです。

アプリ開発の流れ

アプリ開発は大きく分けて「企画」「設計」「開発」の3つのフェーズに分けられ、リリース後は運用・保守が必要となります。

 

■ 企画

どのようなアプリを作るのか、まずは企画が必要です。ターゲットとするユーザー層やアプリの目的などを具体的に企画していきます。ここで目的がはっきりしていないと、開発がなかなか進まない、できあがったアプリが思っていたものと違う、などのトラブルに繋がります。

 

■ 設計

アプリの企画が定まったら、要件定義や基本設計、詳細設計を詰めて、機能やデザインを決定していきます。

 

■ 開発

いよいよ開発です。プログラミングによって開発されたアプリのテストや修正を行い、実装へと進みます。

 

■ リリース後の運用・保守

リリース時の広告宣伝やその後のメンテナンスも重要です。また、運用を行う中で改善点が出てくることもあるでしょう。アプリは作って終わりではなく、その後も手を入れながら改善を続け、育てていくものです。

外注すべき?アプリ開発の進め方

アプリを開発する上で、誰に開発を任せるのかはとても重要なポイントです。自社に開発するリソースがない場合は外注することになりますが、その際にはどのように業者を選定すべきで、どのように進めていくべきでしょうか。

 

■ 必ず相見積もりを取る

外注する際にはまず、必ず複数社から見積もりを取得して比較検討することが基本中の基本です。見積り依頼時に相場についても調べておくとより比較検討もスムーズになるでしょう。

 

■ 作りたいアプリ像がしっかり伝わるコミュニケーションが重要

アプリの目的、細かな仕様や前提条件など、作りたいアプリケーション像が正確に伝わるよう、外注先とはしっかりコミュニケーションを取る必要があるので、信頼できると思える業者、コミュニケーションを密に取ってくれる業者を選ぶといいでしょう。

 

■ オフショアという選択肢

開発費用は決して安価なものではありません。できるだけコストをカットしたいのが正直なところ。オフショア開発も選択肢に入れてみるとよいでしょう。近年、国内の人材不足は深刻で、コストカットだけでなく優秀な人材を求めて海外に目を向ける企業も増えています。

まとめ

ゲームやサービス、災害時の情報収集など、今やさまざまなアプリが私たちの日常に存在しています。アプリの種類や開発の手法、提供方法もどんどん手軽で便利なものへと変化しており、今後もアプリ開発はさらなる進化を遂げていくのでしょう。

ノーコード開発やローコード開発はすでに海外では一般的なものですが、日本での普及はまだまだ遅れ気味です。アプリをノーコード/ローコードで開発する際には、海外の経験豊富なエンジニアに依頼することで開発がさらにスムーズに進むことも。

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