最終更新日:2025/11/11
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iPhoneやiPadなどAppleデバイス向けのアプリケーションを作成するiOSアプリ開発。iOSアプリ開発は、他の開発と同じように、設計・開発・テスト・リリースの一連の流れで進みます。
開発に必要なものや、おすすめのプログラミング言語などをまとめました。
iOSアプリとは
iOSアプリとは、AppleのiOSオペレーティングシステム上で動作するアプリケーションです。主にiPhone、iPadといったApple社のデバイスで利用でき、App Storeを通じて配信されています。
iOSアプリの挙動やデザインは、Appleのガイドラインに厳密に準拠する必要があります。
iOSアプリ開発に準備するもの
iOSアプリを開発する際に必要なPCや開発環境について確認しておきましょう。
PC(Mac)
Windowsでも開発は可能ですが、WindowsのみではiOSアプリの開発は完結できません。アプリのリリースや、後述するXcodeの使用などはMacが必要となるため、Macの用意はマストと言えるでしょう。とは言え必ずしもハイスペックなMacは必要なく、M2以降のCPU、8GB以上のメモリ、SSD256GB以上のストレージが目安です。
開発環境
iOSアプリ開発で使用されている開発環境の中でも、Apple社が提供している統合開発環境であるXcodeは、iOSのために作られており、機能が充実しているだけでなく初心者にも使いやすいのが特徴です。
iPhone(iPad)
開発したアプリを検証するための実機が必要です。アプリの動作確認自体はシミュレーターでできても、カメラやGPSなど、端末の機能を使う場合はどうしても実機が必要となります。iPhoneやiPadを用意し、動作確認を行います。
Apple ID
アプリをリリースするためにはApple IDが必要です。こちらも忘れずに取得して、Apple Developer Programに登録しておきましょう。
iOSアプリ開発おすすめプログラミング言語
2008年、Apple社がiOSアプリの公式開発言語とした開発言語『Objective-C(オブジェクティブシー)』は、表記が難解であり、2014年に発表された『Swift(スウィフト)』へと移行が推奨されています。ここでは『Swift(スウィフト)』をはじめ、iOSアプリ開発におすすめのプログラミング言語について解説します。
iOSアプリ開発のためのプログラミング言語については、下記記事も参考になりますのであわせてご覧ください。こちらの記事には『Objective-C』についての解説も詳しく書いてあります。
https://www.offshore-kaihatsu.com/contents/general/ios-app-development/
Swift
『Swift(スウィフト)』はMac OS X Yosemiteと共にWorldwide Developers Conference 2014で発表された開発言語であり、『Objective-C』に比べ、よりわかりやすく書きやすい言語となっています。
『Objective-C』のコードを組み込むのも簡単で、処理速度も『Objective-C』の2倍以上と非常に高速。他の言語との互換性や、オープンソースであることも大きな特徴です。
コーディングを行いながらリアルタイムで動作確認できる機能『Playgroud』によって、開発をより効率化することができるようになりました。
Python
iOSアプリ開発はSwift以外でも行うことができます。近年AI開発で注目を集めているプログラミング言語『Python(パイソン)』は、AI開発にも適しているだけあって統計処理や分析が得意な言語であり、KivyやBeeWareなどのフレームワークを使用することでiOSアプリ開発が可能です。データ駆動型やAI中心のアプリケーション開発に適しています。
タクシーアプリのGOや、ストレージアプリのDropBoxなどがPythonで開発されています。
JavaScript
『JavaScript(ジャバスクリプト)』はWebサイトに動きをつけることが得意で、Web開発において広く使われているプログラミング言語ですが、React NativeやApache Cordovaなどのフレームワークを通じてiOSやAndroidといったモバイル向けのアプリ開発を行うことができます。動きをつけるのが得意であるため、ゲームアプリで使われることの多い言語です。
Dart
『Dart(ダート)』は、Googleが開発したオブジェクト指向のプログラミング言語です。Webアプリやモバイルアプリのクライアント開発のために設計されました。JavaScriptの代替言語として作られたため、JavaScriptに馴れた開発者にとっては使いやすい言語と言えます。単一のコードベースでiOSとAndroid、両プラットフォーム向けのアプリを開発できます。
iOSアプリ開発手順
iOSアプリに限らず、開発は計画に沿って各段階において適切な作業を行うことが重要です。ここでは開発手順を「設計」「開発」「テスト」「リリース」の4つの段階に分け、簡潔に解説します。
1.設計
ターゲティングやアプリの調査・企画を行い、計画を立てます。必要な機能の洗い出しを行って要件を定義し、SRS(ソフトウェア要件仕様)によって設計や実装の指針を決めていきます。SRSには「目的」はもちろん、必要な機能をまとめた「機能要件」や、セキュリティや拡張性などをまとめた「非機能要件」、OSなどの環境をまとめた「システム構成」やその他、予算などの「制約条件」などを明確に記載します。
2.開発
設計段階で決定した内容をもとに、選択したプログラミング言語とXcodeを使用して実際のコーディングに移ります。フロントエンド、バックエンド両方の開発を行います。
機能ごとに開発を行い、実装した後にはテスト工程に移ります。
フロントエンドとバックエンドについては下記の記事に詳しく解説していますので、あわせてご一読ください。
https://www.offshore-kaihatsu.com/contents/general/front-backend/
3.テスト
テストは開発におけるとても重要な工程です。完成したアプリがスムーズに動作するかを確認します。開発の各工程やプロジェクト完了後に徹底的なテストを行うことが不可欠です。
開発におけるテストには「運用テスト」「機能テスト」「性能テスト」「ユーザビリティテスト」「セキュリティテスト」「レグレッションテスト」などさまざまなテストがあります。
テストの実施については、こちらの記事でも具体的に解説しています。
https://www.offshore-kaihatsu.com/contents/general/test-implementation/
4.リリース
作ったiOSアプリが無事テストをクリアしたら、いよいよリリースです。App Storeは高品質で信頼性の高いアプリだけが掲載されるよう、厳しい審査を行うため、この審査をクリアしないとリリースすることができません。
「子ども向け」カテゴリのアプリにもかかわらず、子どもにとって不適切なコンテンツが含まれていれば当然審査をクリアすることはできませんし、医療用アプリの場合は、規制当局の認可を受けている際には、アプリと合わせて該当する文書へのリンクを提出する必要があるなど、さまざまなルールがApp Reviewガイドラインで定められています。
まとめ
高品質なiOSアプリの開発には、技術的な知識だけでなく、適切な開発パートナーの選定も重要な要素です。特に大規模なプロジェクトや専門的な技術が必要な場合、経験豊富な開発チームとの協力が成功の可能性を高めます。
オフショア開発.comでは、豊富な実績と専門知識を持つオフショア開発企業の選定をサポートし、プロジェクトの成功に向けた最適なマッチングを提供しています。また、専門コンシェルジュによる無料相談をご提供しています。ご相談からご紹介まで、すべて無料でご利用いただけます。ご発注になった際の成約手数料もございませんので、安心してご利用ください。
