各国によって相場は異なります。御社のご要望に合わせた選国が成功の鍵です。

結論から言いますと、開発単価はオフショア先の国によって大きく左右されます。
オフショア開発. comが2021年最新の職種別人月単価を国ごとに調査(*)いたしました。その結果が下記となります。
※ 括弧内の数値は昨対比
※ プログラマー:コーディングや簡単なシステム開発を担当
※ シニアエンジニア:システム設計や開発を担当
※ ブリッジSE:ビジネスサイドとエンジニアサイドを繋ぐ役割を担うエンジニア
※ PM(プロジェクトマネージャー):プロジェクトにおける計画と実行の責任者
各国の相場を知る1つの尺度として、「人月単価」は発注前に知っておきたいポイントの一つかと思います。
全体的な単価は上昇傾向にありますが、国や職種によって、単価が下がっているところもあります。これらはリソースが拡大傾向にあったり、その職種の人材が育ち、リソースが豊富になっていることが要因です。
その上で、大きな変化を抜き出してみると、「中国の高騰が著しい」「ベトナムのPM人材は低下(育成要因と推測)」「ミャンマーの高度人材も低下(育成要因と推測)」「インドのプログラマー単価の低下」「インド、バングラデシュ、フィリピンといった英語の得意な国のブリッジSEの単価上昇が著しい」といったことが挙げられます。
これらのトピックを含めて、国ごとに詳細を分析していますので、下記の各国別の記事からご覧ください。
また、一点だけ補足しておくと、単純に人月単価だけで、オフショア開発のコストを測ることは早急です。案件内容や案件の規模によってもそのコストが大きく変わってくることがあるからです。
例えば、中国やインドでは人件費が高騰しており、なかなかコスト削減が計れないと考える企業が多いようですが、大型案件で業務系の技術を要する案件であれば、ベトナムよりもトータル的に安く抑えることが可能になるケースがあります。
理由としては、ベトナムなら80人月かかるところ、中国なら60人月で開発ができることがあるためです。
大型案件の実績があり、業務システム・基幹系システムの実績が豊富なオフショア開発企業であれば、その分、工数がかからないのは当然です。とは言え、近年の急激な成長から、ベトナムオフショア企業にも多くの実績が蓄積されていますので、複数の国に跨がって見積もりを取得することが、コスト削減を考える上では有効と言えるでしょう。
▶︎ 各国別の2021年人月単価の考察記事はこちらから
【2021年最新版】ベトナムオフショア開発の人月単価相場はいくら?
【2021年最新版】中国オフショア開発の人月単価相場はいくら?
【2021年最新版】フィリピンオフショア開発の人月単価相場はいくら?
【2021年最新版】インドオフショア開発の人月単価相場はいくら?
* 調査概要
− 調査内容 『オフショア開発に関するアンケート調査』
− 調査主体 オフショア開発. com(株式会社Resorz)
− 調査方法 インターネットによる自主調査
− 調査対象 オフショア開発・海外BPO会社100社
− 調査期間 2021年2月1日 - 2月28日