最終更新日:2024/12/11

CMSとは?

「CMS」は「Contents Management System」の略称で、簡単にwebサイトの制作・更新ができるシステムのことです。

従来のwebサイトは“HTML”や“CSS”などの言語によって制作されてます。ページの作成・更新をするためには、こうした言語を習得している必要があり、一般のユーザはwebサイトを更新する度にweb制作会社に依頼をしなければなりませんでした。
従来のwebページは、このようにHTMLタグを使ってページを構成しております。専門知識をもった方でないと、更新するのは非常に難しいです。

CMSを導入すれば、HTMLやCSSといった専門の知識がなくても、ユーザ自身で文章を編集したり、画像を挿入したりといった、webサイトの更新ができるようになります。
代表的なCMSであるWordPressでページを作成するイメージ。専門知識がなくても直感的にwebページを制作することができます。

テスト実施の目的

CMSの仕組み

CMSを導入していない場合は、webサイトを1ページごとにHTMLやCSSで作成していきます。仮に100ページのwebサイトがあったとすると、HTMLやCSSで作成済みのファイルが100個あり、webサイトの訪問者がアクセスする度に該当のファイルが表示されるイメージです。

一方でCMSは、webサイトを構成するデザイン・レイアウト(テンプレート)、画像、テキストなどを、データベースとして一元的に管理しています。こちらはwebサイトの訪問者がページにアクセスすると、ページを表示するため、自動的に必要な情報をデータベースから引っ張り出し、webページとして組み合わせて表示しています。

CMSの種類

CMSにはいくつかの種類がありますが、大きくオープンソース型CMSとパッケージ型CMSとに分類されます。

■オープンソース型CMS

オープンソース型CMSはソースコードをオープン化し、自由に利用・改善・再配布できるCMSです。カスタマイズの自由度が非常に高く、誰でも自由に使えるということでプラグイン(機能拡張)も豊富です。

しかし、ベンダーによるサポートがないので、システムやプラグインのアップデートが定期的に必要となります。専門知識がない場合は、構築や保守を外部に委託する必要がでてきます。

■パッケージ型CMS

パッケージ型CMSは、ベンダーが独自に開発したCMSをライセンス購入することで導入するものです。ベンダーによる手厚いサポートを受けることができるので、安心して利用することができます。

一方で、ライセンス費が発生するので継続的にコストがかかる傾向にあります。また、拡張性に制限がありますので、機能のカスタマイズなどの自由度の高い運用は難しいです。

CMSを構築する場合は、上記のいずれかが採用されることが多いですが、スクラッチで開発する、ということも勿論あります。

スクラッチとは、システムを開発する際に、既存のシステムなどをベースにすることなく、ゼロから作り上げる手法のことです。自由度が非常に高い一方で、構築には通常大きなコストがかかります。

CMSを構築するのにあたり、かなり複雑な要件を必要とし、オープンソース型/パッケージ型のいずれでも対応できない場合など、スクラッチ開発が選択肢に入ってきます。

最もポピュラーなCMS|WordPress

多くの種類があるCMSの中で最も人気なのがWordPress(ワードプレス)です。WordPressはオープンソース型CMSで、テーマやプラグインの拡張性が非常に高いことが特徴です。商用利用も可能なので、多くの会社が自社サイトをWordPressで制作してます。

W3Techsの調査によると、彼らが把握するWebサイトの37.8%がWordPressを使用しており、CMSのシェア率でいうと63.5%と圧倒的なシェアを誇ってます。

【W3TechsがまとめたCMSシェアの比率】

https://w3techs.com/technologies/overview/content_management

WordPressの魅力はなんといっても自由度の高さです。WordPressの機能とプラグインは非常に豊富なので、ここではそのごく一部だけを紹介します。

■WordPressの機能
  • 管理画面からすべてのコンテンツの編集をする機能
  • テンプレート、テーマを変更する機能
  • ヘッダーやサイドバーに表示するメニューを編集する機能
  • 1つの管理画面で複数のwebサイトを管理する機能
  • ユーザーを管理する機能
  • プラグインによる拡張機能
■WordPressのプラグイン

これらの機能はあくまで一例で、設定するテーマによっては、広告設定機能や内部SEO対策、レビュー用ボックスやタイムラインを表示できるなど、かなりカスタマイズがききます。

ただ後述しますが、CMS構築/移行にあたっては、機能を実装するほど開発に工数がかかり、費用が高額になりますので注意が必要です。

CMS導入のメリット・デメリット

CMS導入のメリット

1. スピーディーな更新が可能

CMSを導入すると、HTML、CSSといった専門知識がなくてもwebサイトの更新・修正ができます。これにより、更新の都度web制作会社に委託していた工数が削減でき、リアルタイムで更新できるようになります。

SEO対策を検討しているのであれば、更新頻度をあげ、コンテンツを充実させることが重要であるので、積極的にCMS構築・移行を検討したほうがよいでしょう。

2. Webサイト運営の効率化が図れる

Webサイトの更新時に、web制作会社に委託しなくても、ユーザ自身で対応することができます。更新するたびに発生していた委託費が削減できるので、webサイト運営を効率化することができます。

3. Webサイトを統一感のあるデザインに

CMSはデザインテンプレートがあり、webサイト全体のデザインの統一を図ることができます。そのため、複数人で運営していても担当者によってサイトデザインに違いがでる、ということがなくなります。

CMS導入のデメリット

1. デザインの自由度が効かない

CMSはコンテンツを一元管理しているため、全体のページデザインと異なる特設ページのようなものを制作するのには向いてません。

頻繁にプロモーションやキャンペーンなどを行うために特設ページを制作する場合、その都度外注することなども予想されますので、大きなコストがかかってしまいます。

2. セキュリティの問題

CMSはサイバー攻撃の標的となることが度々あります。セキュリティ対策のプラグインが用意されているCMSは豊富にありますが、インターネットを通して更新などを行うため、不正アクセスや情報漏洩のリスクがあることを念頭に置いたほうがよいでしょう。

3. 導入コストがかかる

実装する機能や開発規模にもよりますが、一般的にCMSを導入する場合、従来のHP制作に比べて、初期構築に大きな費用がかかります。CMS導入後の更新については、web制作会社へ外注する必要が減り、ランニング費は抑えられることが期待できますが、特にスクラッチで構築する場合は多大な初期費用がかかることが見込まれます。

CMS開発会社の選び方

CMS開発会社は多く存在し、どの会社にすれば良いのか迷いますよね。CMS開発会社を選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。

  • 実績・ポートフォリオ
  • 対応力・技術力
  • コスト・納期
  • コミュニケーションの取りやすさ

実績・ポートフォリオ

CMS開発会社を選ぶ際、実績やポートフォリオの確認は非常に重要です。

過去にどのような業界やプロジェクトを手がけてきたかを確認し、自社のニーズに合った経験があるかを見極めましょう。

また、公開済みのWebサイトのデザインや機能性をチェックすることで、会社の得意分野やスタイルが分かります。具体的な成功事例や導入後の成果についてもヒアリングすることで、信頼性と期待できる成果を判断できます。

対応力・技術力

CMS開発会社の対応力や技術力を見極めるには、事前のヒアリングや提案内容が参考になります。 自社の要件を的確に理解し、それに対して柔軟な提案ができるかを確認しましょう。また、最新の技術やトレンドに対応できるスキルを持つかも重要です。導入後の保守・運用サポートが充実しているかも確認し、長期的に信頼できるパートナーかどうか判断すると良いでしょう。

PHPのシステム開発が強いオフショア開発企業 6選

Rubyのシステム開発でおすすめのオフショア開発企業 4選

React Nativeのアプリ開発が強いオフショア開発企業 5選

コスト・納期

コストや納期はCMS開発会社を選ぶ際の重要なポイントです。適正価格であるかどうかは複数社から見積もりを取得して比較しましょう。 単に安価な会社を選ぶのではなく、価格と提供されるサービス内容のバランスを評価します。

また、納期が現実的で自社のスケジュールに合うかを確認することも重要。契約前に追加費用や進捗管理方法についても明確にしておきましょう。

オフショア開発ならコストを削減できます!
オフショア開発.comは、累計相談件数6,000件を超える実績があります。
理想のオフショア開発企業を無料でご紹介しますのでお気軽にご相談ください。

コミュニケーションの取りやすさ

CMS開発ではスムーズなコミュニケーションが成功の鍵となります。担当者の対応スピードや提案力、説明の分かりやすさを評価しましょう。

また、プロジェクトの進行中に意見交換や変更対応が円滑に行える体制があるかも重要です。窓口となる担当者との相性や信頼感も、長期的な協力関係を築く上で大切な要素です。

CMS開発の費用相場

CMS開発の費用相場は、プロジェクトの規模や要件によって大きく異なります。

以下は一般的な目安です。

1. テンプレートベースのCMS構築

  • 相場:20万円~100万円
  • 特徴:WordPressなどの既存テンプレートを活用。デザインや機能のカスタマイズは最低限。小規模サイトやブログ向け。

2. カスタマイズCMS構築

  • 相場:100万円~500万円
  • 特徴:テンプレートをベースに独自機能やデザインを追加。中規模の企業サイトやECサイトなどに適応できます。

3. フルスクラッチ開発

  • 相場:500万円~数千万円
  • 特徴:完全オリジナルの設計。複雑な業務システム連携や高度なセキュリティが求められる大規模サイト向け。

4. 保守・運用費用

  • 相場:月額1万円~20万円程度
  • 特徴:サーバー管理や機能追加、バグ修正のサポート料金。規模やサービス内容によって変動。

オフショア開発なら開発費用を抑えることができます!

オフショア開発.comは、累計相談件数6,000件を超える実績があります。

理想のオフショア開発企業を無料でご紹介しますのでお気軽にご相談ください。

注意点

費用には要件定義やデザイン制作費、テスト、ドキュメント作成費用が含まれる場合とそうでない場合があるため、見積もり時に明確化することが重要です。

開発後の運用コスト(ライセンス費用やサーバー代など)も考慮してください。

具体的な見積もりは要件を詳細に伝えることで精度が上がります。複数社から比較検討すると良いでしょう。

CMS開発の期間

CMS開発の期間は、プロジェクトの規模や要件に応じて異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。

テンプレートベースのCMS構築

  • 期間:1~3か月
  • 特徴:既存テンプレートを活用し、デザインや基本機能のカスタマイズを行う。小規模なサイトやシンプルな要件の場合に短期間で完成。

カスタマイズCMS構築

  • 期間:3~6か月
  • 特徴:既存CMSをベースに独自機能やデザインを追加。要件定義、デザイン、開発、テストの各工程に十分な時間を要する。中規模の企業サイトやECサイト向け。

フルスクラッチ開発

  • 期間:6か月~1年以上
  • 特徴:完全オリジナル設計で開発するため、要件定義や設計フェーズに特に時間がかかる。大規模サイトや業務システムとの複雑な連携が必要な場合に該当します。

スクラッチ開発は時代遅れ?パッケージ開発との比較とメリットデメリット

保守・運用の準備期間

  • 期間:1~2か月
  • 特徴:本番環境の準備、ユーザーテスト、運用マニュアルの作成など、公開前後の調整期間も含む。

注意点

  • 要件定義や仕様変更:要件定義の遅れや仕様変更が発生すると、期間が大幅に延びる可能性があります。
  • レビュー・承認プロセス:クライアント側の確認プロセスがスムーズに進むかも、期間に影響を与える要因です。
  • 開発チームの規模とリソース:チームの規模やリソース次第で短縮できる場合もあります。

具体的な期間を見積もるには、要件やリソースを明確にし、開発会社と綿密にスケジュールを調整することが大切です。

CMS開発会社をお探しの方は無料相談へ

今回は「CMSの基礎知識」として、CMSの仕組み、CMS導入のメリット・デメリット、費用・期間などについて解説しました。

「オフショア開発.com」では、厳正な審査を通過した、オフショア開発企業が多数登録しています。「自社webサイトのCMS移行に必要な費用が知りたい」「スクラッチで自社にぴったりのCMSを構築したい」「なるべくコストを抑えて開発をしたい」…といったwebに関する様々なご質問・ご相談を承っております。

ご連絡をいただければ、「オフショア開発.com」無料コンシェルジュが、御社にピッタリのオフショア開発企業をご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。

このページを見た人は以下の記事も見ています。(関連記事)