最終更新日:2026/10/19

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バングラデシュの人月単価は、プログラマーが33.8万円、シニアエンジニアが52.5万円、ブリッジSEが82.5万円、PMが72.5万円です。ブリッジSEの82.5万円は、ベトナム・インド・フィリピン・中国と並べた5カ国の中で最も高い金額です。

同じバングラデシュでも、プログラマーとブリッジSEの単価には約49万円の開きがあります。職種によってここまで差がつく理由を、白書のデータから見ていきます。ほかの国との比較と、発注するときのチームの組み方もあわせて取り上げます。

バングラデシュの人月単価はいくら?職種別の相場と前年比

職種別単価と前年比

人月単価とは、エンジニア1人が1か月稼働したときにかかる費用のことです。バングラデシュの平均人月単価は、次のとおりです。

職種 平均人月単価 前年比
プログラマー 33.8万円 -3.4%
シニアエンジニア 52.5万円 +23.5%
ブリッジSE 82.5万円 +3.1%
PM 72.5万円 -3.3%

この単価は、オフショア開発・海外BPO会社58社を対象とした実態調査の平均値です(オフショア開発.com発行「オフショア開発白書」)。個別の見積もりは、開発会社や案件の内容によって変わります。

前年から上がったのはシニアエンジニア(+23.5%)とブリッジSE(+3.1%)で、プログラマー(-3.4%)とPM(-3.3%)は小幅に下がりました。

 

ベトナム・インド・フィリピン・中国との単価比較

ほかの4カ国の単価と並べます。

国 プログラマー システムエンジニア ブリッジSE PM
バングラデシュ 33.8万円 52.5万円 82.5万円 72.5万円
ベトナム 40.1万円 50.0万円 59.0万円 71.4万円
インド 37.5万円 45.0万円 60.0万円 67.5万円
フィリピン 37.2万円 47.5万円 60.5万円 63.5万円
中国 58.3万円 71.7万円 75.8万円 84.6万円

ブリッジSEは82.5万円で、中国(75.8万円)より約7万円、ベトナム(59.0万円)より23.5万円高くなっています。プログラマーは33.8万円で、5カ国の中で最も安い金額です。シニアエンジニアとPMは、中国に次ぐ高さです。

バングラデシュの人月単価が職種で分かれている背景

希少性の高いブリッジSEと、上昇したシニアエンジニア 

白書は、バングラデシュでブリッジSEの単価が高水準を保っている理由を、日本語対応やマネジメント力を持つ人材に希少価値があるためとみています。シニアエンジニアの+23.5%も、経験を積んだ人材の単価が上がっていることを示しています。

白書は、こうした動きを「人材層の二極化」と整理しています。経験豊富な人材は高騰し、若手層は依然として安い、という見方です。

 

単価が安いままの若手層

プログラマーの33.8万円は、前年から-3.4%とわずかに下がりました。若手層の単価は安いままという白書の整理を、そのまま裏づける数字です。PMは72.5万円(-3.3%)とわずかに下がりましたが、比較した5カ国では中国に次ぐ高さを保っています。

発注先としてのバングラデシュをどう見るか

発注割合は5%で4位、評価されている強み

委託先国別の割合は5%(4位、フィリピンと同率)で、前年の3%から上昇しました。

白書は、英語対応力と若年層のIT教育の進展が評価されていると説明しています。同じ南アジアでは、ネパールとスリランカも今回の調査で新たに1%でランクインしました。

 

経験人材の確保で見極めたい点

白書は、バングラデシュを「不安定・二極化型」に分類しています。職種ごとの単価の動きに差があり、とくに日本語対応やマネジメントを任せられる経験人材は、希少な存在と位置づけられています。

発注企業へのアンケートでは、開発会社の選定で最も重視された項目が「日本語のレベル(コミュニケーション力)」でした。バングラデシュで発注する場合も、日本語で対応できるブリッジSEがいるかどうかを、最初に確かめることになります。

バングラデシュオフショアとこれからどう付き合うか

案件の性質に合わせた職種の選び方

白書は、バングラデシュでは案件の特性に応じた使い分けが必要だと指摘しています。経験豊富な人材の単価が上がり、若手層は安いままという二極化が進んでいるため、どの職種を何人置くかで、費用の構成が変わります。

要件が固まっていて作業量の多い開発は、プログラマーを中心に組みやすい案件です。要件の整理や仕様変更への対応が多い開発では、ブリッジSEやシニアエンジニアの出番が増えます。

 

経験人材と若手層を組み合わせる進め方

若手層が厚く、経験人材は限られている。バングラデシュのこの構造を踏まえると、経験人材は必要な工程に絞って置く形が現実的です。開発作業の多くを若手層のプログラマーに任せ、日本語での調整が必要な部分にだけブリッジSEを置く、という組み方です。

実際の単価は、開発会社や案件の内容によって変わります。見積もりを依頼するときは、ブリッジSEを含めた体制で、職種ごとの内訳つきの金額を出してもらってください。複数社の内訳を同じ条件で並べると、自社の案件に合う組み方が見えてきます。

参照:オフショア開発白書2025年版(発行:オフショア開発.com)

 

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