最終更新日:2026/09/25

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オフショア開発白書2025年版で目を引くのが、インドの人月単価です。

プログラマーだけで見ても前年比-29.6%という下落幅で、背景には人材の供給過多や価格競争の激化があります。単価が下がった分コストメリットは大きくなっており、インドという選択肢の価値はむしろ高まっているともいえそうです。とはいえ、安さだけに目を奪われると見落としがちな注意点もあります。

この記事では、単価下落の背景と、発注先として選ぶ際に押さえておきたいポイントを整理していきます。

なぜインドの人月単価は下がっているのか

全職種で大幅下落、突出するプログラマーの-29.6%

インドのプログラマー単価は月37.5万円まで下がりました。前年比-29.6%で、主要委託先国の中でも下落幅が際立っています。シニアエンジニアも-27.1%、ブリッジSEとPMもそれぞれ二桁の下落を見せており、全職種にわたって同じ傾向がうかがえます。

これだけの下落幅は、単なる一時的な変動とは考えにくいものです。インド国内の市場構造そのものが、動き始めていると見てよさそうです。

 

人材供給過多と価格競争の激化という背景

白書が背景として挙げているのが、人材供給の過多と価格競争の激化です。インドはもともとIT人材の層が厚い国ですが、供給が需要を上回る状態が続くと、単価には下押し圧力がかかります。

加えて、IT企業やエンジニアの参入が増えたことで、ベンダー間の受注競争も激しくなっているようです。発注企業にとってはコストメリットが広がる一方、品質面のばらつきにつながるおそれもあります。

単価が下がっても見過ごせない、インドの強みと課題

圧倒的な人材プールの厚みという強み

インドの強みは、単価だけではありません。人材プールの厚みでは、他国と比べても頭一つ抜けています。IT人材の絶対数が多く、幅広い技術領域をカバーできる懐の深さも、大きな武器です。

案件の規模を急に拡大したいときでも、必要な人数を確保しやすい。これはインドならではの利点といえます。

 

品質・安定性の担保という今後の焦点

一方で、単価の下落が品質や安定性にどう影響するかは、まだ見えていない部分もあります。価格競争が激しくなれば、ベンダーによって対応品質にばらつきが出やすくなるためです。

見るべきは価格だけではありません。実績や体制まで確認しておくと、案件を安心して任せられます。安さの裏にある品質担保の仕組みを見極める視点が、これまで以上に求められています。

インドオフショアと、これからどう付き合うべきか

コストメリットを活かしつつ、体制構築を怠らない

単価が下がった分、コストメリットは確かに大きくなっています。ただし白書は、その効果を取りこぼさないためには品質面の備えが必要だとも指摘しています。

実績のあるベンダーを選び、まずは小規模な案件で相性を確かめる。こうした進め方をしている発注企業も増えています。

 

案件の性質を見極めて、うまく使いこなす発想

インドが力を発揮するのは、まとまった人数が必要な案件や、幅広い技術に対応してほしい開発です。人材プールの厚みが、そのまま強みになります。

品質のばらつきが気になるなら、実績十分なベンダーに絞り込むか、他の国と組み合わせる手もあります。コストダウンが進む今のインドを、案件に合わせてうまく取り入れていく。ぜひ本記事を参考に、自社に合った活用法を見つけていただければと思います。

参照:オフショア開発白書2025年版(発行:オフショア開発.com)

 

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