最終更新日:2026/11/04

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人月単価の相場は、国と職種で大きく変わります。プログラマーは、ベトナム・インド・フィリピン・バングラデシュで33.8万〜40.1万円、中国で58.3万円です。

ブリッジSEは、バングラデシュが82.5万円、中国が75.8万円で、ベトナム・インド・フィリピンの59.0万〜60.5万円を大きく上回ります。職種別の単価表と前年比、国ごとの特徴を、オフショア開発白書2025年版のデータで整理します。

人月単価の相場はいくら?主要国の職種別一覧

プログラマーからPMまでの単価表

人月単価とは、エンジニア1人が1か月稼働したときにかかる費用のことです。白書に載っている主要国の平均人月単価は、次のとおりです。

国 プログラマー システムエンジニア ブリッジSE PM
ベトナム 40.1万円 50.0万円 59.0万円 71.4万円
中国 58.3万円 71.7万円 75.8万円 84.6万円
インド 37.5万円 45.0万円 60.0万円 67.5万円
フィリピン 37.2万円 47.5万円 60.5万円 63.5万円
バングラデシュ 33.8万円 52.5万円 82.5万円 72.5万円
ミャンマー※ 27.5万円 40.0万円 40.0万円 57.5万円

※ミャンマーのみ、調査ではなく市場調べにもとづく数値です。

ブリッジSEは、日本語で要件を受け取り、現地の開発チームに伝える窓口役です。PMは、プロジェクト全体の進行を見る立場です。

 

前年比で見る単価の動き

各国の人月単価の前年比は、次のとおりです。

国 プログラマー システムエンジニア ブリッジSE PM
ベトナム +1.8% +3.5% ±0% +2.0%
中国 +31.3% +23.0% +16.6% +12.4%
インド -29.6% -27.1% -13.3% -12.9%
フィリピン -13.5% -14.4% -17.8% -18.8%
バングラデシュ -3.4% +23.5% +3.1% -3.3%
ミャンマー※ +2.2% -4.5% -28.1% -14.1%

前年は円安の影響が落ち着き、全体として単価が減少傾向でした。今回は、国ごとに動きが大きく分かれています。

中国は4職種すべてで二桁の上昇となり、ベトナムは+1.8%から+3.5%の緩やかな上昇で、ブリッジSEは横ばいでした。フィリピンとインドは、4職種すべてで二桁の下落です。バングラデシュとミャンマーは、上がる職種と下がる職種に分かれています。

白書は、「高品質・高単価」型と「低価格・競争型」への二極化が進んでいる点を、今回の最大の特徴としています。

職種別に見る人月単価の相場

プログラマーとシニアエンジニアの相場

プログラマーでは、ベトナムが40.1万円で、インド(37.5万円)とフィリピン(37.2万円)、バングラデシュ(33.8万円)が続きます。中国は58.3万円で、ベトナムとも約18万円の差があります。ミャンマーは市場調べで27.5万円です。

シニアエンジニアは、中国が71.7万円と抜けています。ベトナム・インド・フィリピン・バングラデシュは、インドの45.0万円からバングラデシュの52.5万円の間に収まっています。ミャンマーは市場調べで40.0万円です。

 

ブリッジSEとPMの相場

ブリッジSEは、バングラデシュが82.5万円、中国が75.8万円です。ベトナム(59.0万円)、インド(60.0万円)、フィリピン(60.5万円)は、ほぼ同じ水準にそろっています。どの国でもブリッジSEの単価はプログラマーより高く、1.3倍から2.4倍ほどの開きがあります。

PMは、中国が84.6万円で最も高く、バングラデシュ(72.5万円)とベトナム(71.4万円)が続きます。インドは67.5万円、フィリピンは63.5万円で、ミャンマーは市場調べで57.5万円です。

国別に見る人月単価の特徴

白書は、国ごとの単価の動きから、3つのタイプに整理しています。

安定・高品質型のベトナムと中国

ベトナムは、単価の動きが緩やかで、日本語対応力やマネジメント層の供給が安定していると白書は述べています。シニアエンジニアの単価が上がっている点には、経験豊富な人材への需要増加と、国内のIT教育の成果が表れているとの見方です。中国は4職種すべてで二桁の上昇となり、「高品質・高単価」の市場へ移っています。先端技術の案件には有力な委託先で、コスト面の優位性は以前より小さくなっています。

 

コスト優位型のフィリピンとインド

フィリピンとインドは、4職種すべてで二桁の下落となりました。白書は、コスト優位性が広がる一方で、品質や安定性への懸念も増していると整理しています。フィリピンは、グローバル開発体制の構築先として有望ですが、日本語対応力が課題です。インドは人材プールの豊富さが強みで、品質を担保する体制づくりは必須と、白書は述べています。

 

不安定・二極化型のミャンマーとバングラデシュ

ミャンマーとバングラデシュは、職種によって単価の動きが大きく分かれます。ミャンマーは市場調べの数値で、ブリッジSEが前年比-28.1%と大きく動きました。白書は、安価な水準を魅力としつつ、安定的な委託先としてはリスクが高まっていると整理しています。バングラデシュは、経験豊富な人材の単価が上がる一方、若手層は安いままです。白書は、案件の特性に応じた使い分けが必要だとしています。

人月単価の相場の見方

職種の組み合わせで変わる費用の構成

人月単価の表は、職種ごとの平均値です。実際の費用は、どの職種を何人置くかで変わります。

バングラデシュはブリッジSEの単価がプログラマーの約2.4倍、中国は約1.3倍です。この差が大きい国ほど、ブリッジSEを加えるかどうかで、費用の構成が大きく動きます。差が小さい国では、体制を変えても構成はあまり変わりません。

個別の見積もりは開発会社や案件の内容によって変わるため、表は相場の目安として使います。

 

国と工程を組み合わせて考える進め方

白書は、今後は「どの国をどの工程に活用するか」という組み合わせが成功の鍵になると述べています。発注企業には、安さだけでなく、品質・安定性・人材層の成熟度を総合的に見る視点が求められています。

人月単価の相場は、国によっても職種によっても大きく異なります。自社の案件に必要な職種を先に決めてから表を見ると、比べるべき数字が絞れます。

開発会社から見積もりを取るときは、職種ごとの内訳つきで出してもらってください。この記事の表と同じ職種で並べると、国や会社の違いを比べられます。

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