マケドニアでのオフショア開発のメリット・デメリット

公開日:2020/12/02 最終更新日:2023/12/25

マケドニアでのオフショア開発のメリット・デメリット

 

コスト削減ではなく、リソース確保の側面も強くなり、新しい局面を迎えている日本企業の「オフショア開発」――。近年はコストメリットの面で、中国からベトナムへと移行が進んできましたが、コスト削減からリソース確保へとニーズが変化していることを受け、オフショア開発先の国の選択肢は多様化しつつあります。

 

そもそも、オフショア開発とは、業務ソフトウェア開発やWebシステム開発、スマホアプリ開発、Facebookアプリ開発、ソーシャルゲーム開発から、運用保守管理などを海外の開発会社や海外子会社にアウトソースすることを指します。

 

日本人のエンジニアリソースが不足していく中で、上記に加え、基幹システムやAI、ブロックチェーンといった、これまでオフショア開発されてこなかった分野も対象になりつつあり、ベトナムだけではなく、そうした技術に強い国でのオフショア開発のニーズが増加しているのです。

 

そこで、「オフショア開発.com」は様々な国におけるオフショア開発のメリット・デメリットを考察しています。今回の記事では、まだまだ耳慣れない東欧の国・マケドニアにおける「オフショア開発」の可能性について考察しました。是非、御社の開発に活かしてください。

INDEX

1.マケドニアとは?

2.なぜ、マケドニアなのか?

3.マケドニアでのオフショア開発のメリット

4.マケドニアでのオフショア開発のデメリット

5.マケドニアのオフショア開発会社を紹介!

1.マケドニアとは?

マケドニアは東ヨーロッパのバルカン半島に位置する人口200万人程度の民主主義国家です。首都はスコーピエで、ユーゴスラビアから30年ほど前に独立しました。小国であるがゆえに、国内市場が大きくないため、国策として「海外向けのICTセクター」に注力しており、ICT産業が急成長しています。時差はプラス7時間で日本の業務時間とは4時間ほどオーバーラップしています。

 

イギリス、フランス、ドイツといったヨーロッパの主要国や、ロシアにも近いため、欧州のオフショア開発拠点として実績を積んできました。また近年では、AIといった先端テクノロジーの技術者へのニーズの高まりなどから、アメリカ、日本からの関心も高まっています。

2.なぜ、マケドニアなのか?

では、数ある国から、なぜ「マケドニア」を今回取り上げたのでしょうか。国策としてICT産業に力を入れている国は、それこそ数多くあります。しかし、政府が力を入れているからといって、その国のICT産業が急速に成長できているかというと、そうではない国もあるのが現状です。

 

その理由としては、政府だけでなく、教育機関や大手企業、そして投資といった「エコシステム」がなければ、ICT産業を大きくすることができないからです。マケドニアでは、主に海外からの投資が多く、このエコシステムがうまく機能している点があり、技術力の面からもオフショア開発先として注目すべきだと考えています。

 

実績としても、「オフショア開発先」として、世界196カ国中、上位3%の評価を得ているというデータがあり、ICT産業(国内2,000社)の売り上げの40%が海外向けの開発であるとされています。

 

その中でも、最も大きなポイントは、人材です。総エンジニアのうち60%が30歳以下で、新しい技術を学ぶことに長けています。また、すべての国民が母国語に加え、英語が話せることもオフショア開発先としては安心できる点でしょう。日本語の話者はそれほど多くないですが、後述するような日本向けに開発サービスを提供している会社では、もちろんサポートが可能です。

3.マケドニアでのオフショア開発のメリット

さて、それでは、マケドニアでのオフショア開発のメリットは何でしょうか。以下3つを挙げていますが、それ以上にオフショア開発先としての日本企業にとっての「新興国」であり、早く活用を始めることで先行者利益を得ることもできるでしょう。

 

<メリット1> 時差が丁度いい

 

一般的にプラス7時間という時差はオフショア開発にとって大きなメリットがあるとされています。コミュニケーションを取ることのできる時間帯も確保しつつ、日本にて先行してチェック・準備したタスクを伝え、翌朝に確認できるという連携が可能となります。

 

<メリット2> 若いエンジニア人材が多い

 

先述したとおり、若いエンジニアが多いことがマケドニアの特徴です。その結果、新しい技術への適応力が高く、またトップエンジニアでも、それほど単価が高くなっていないケースがまだあります。

 

<メリット3> 欧州の開発案件を受けてきた実績

 

現在人気のベトナムや、アメリカからのオフショア開発が多いインドに比べ、欧州の開発案件を多数受けてきた実績は、他国にないメリットとなります。デザイン面やUI面に長けており、また複数通貨への対応など、グローバル展開を考えている企業にとっては大きなアドバンテージを出せるはずです。

4.マケドニアでのオフショア開発のデメリット

続いて、デメリットについても挙げておきます。

 

<デメリット1> エンジニアの母数自体は多くない

 

人口200万人程度の小国であるため、エンジニアの総数はそれほど多くありません。そのため、大規模な案件をマケドニアだけで行うことが難しい状況が出てくるかもしれません。

 

<デメリット2> 言語の壁によるコミュニケーション

 

日本語話者が多くないため、発注する企業によっては苦労するケースも出てくるでしょう。ただし、英語が話せるのであれば、全く問題ありません。また、後ほど紹介する企業のように、日本企業の開拓に力を入れている企業であれば、大きな問題にはならないでしょう。

 

<デメリット3> 日本での開発実績が多くない

 

日本企業との実績を気にする方は少なくないのではないかと思います。その点で、数が多いかと言えば、多くはないというのがマケドニアの現状です。ただし、日本企業との実績を持っている企業もあるので、そうした企業を発注先として選定していくことが重要です。

5.マケドニアのオフショア開発会社を紹介!

さて、いかがでしたでしょうか? 日本人エンジニアの不足から、今後、ほとんどの日本企業はオフショア開発をせざるを得ない状況になるでしょう。そうした中で、現在の主流であるベトナムなどは飽和状況が生まれてしまいかねません。そうした中、新しいオフショア開発先を見つけておくことは、戦略上も重要ではないでしょうか。

 

最後に、今回とりあげたマケドニアについて、おすすめのオフショア開発会社を1社紹介しておきます。

 

Web Factory MK

https://offshore-kaihatsu.com/mypage/web-factory-llc/

Web Factory MKはマケドニアなどに開発拠点をもつオフショア開発企業です。高い技術力、ノウハウがなければ難しい金融、医療といった業界での実績も持つ、実力ある企業です。特にAIの分野では、Google主宰のKaggleで表彰され、マケドニア政府からの出資を受けるほどです。ぜひお気軽にご相談ください。

 

是非、本記事を参考に、オフショア開発に取り組んでいってください。

この記事を書いた人


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