【2023年最新版】中国オフショア開発の人月単価相場はいくら?

公開日:2017/10/24 最終更新日:2023/12/25

2023年の「中国」人月単価(職種別)

人月単価 (万円) プログラマー シニアエンジニア ブリッジSE PM
中国 50.51(+20.00%) 61.79(+18.68%) 79.29(-6.48%) 92.14(+7.43%)

括弧内の数値は昨対比

※ プログラマー:コーディングや簡単なシステム開発を担当
※ シニアエンジニア:システム設計や開発を担当
※ ブリッジSE:ビジネスサイドとエンジニアサイドを繋ぐ役割を担うエンジニア
※ PM(プロジェクトマネージャー):プロジェクトにおける計画と実行の責任者

 

中国オフショア開発の人月単価は上記の表となっています。
プログラマー 50.51万円(昨年度比120.00%)、シニアエンジニア 61.79万円(昨年度比118.68%)、ブリッジSE 79.29万円(昨年度比93.52%)、PM 92.14万円(107.43%)と、ブリッジSEを除くすべての職種で単価が上昇した結果となりました。

 

コストメリットを考えた際に、もはやオフショア開発の担い手とは言えない状況になりつつあります。
詳しくは後述しますが、中国は今後《従来のオフショア開発》とは別のポジションとして活用が検討されることが予想されます。

中国オフショア開発単価の特徴について

中国のオフショア開発単価は、オフショア開発. comの調査対象である6ヶ国(ベトナム、中国、フィリピン、インド、ミャンマー、バングラデシュ)の中で最も高い結果となりました。

 

単価の上昇率も高く、もはや従来のオフショア開発の担い手とは言えない状況になりつつあります。国内企業の膨大な予算を背景に、R&Dにも力を入れ、技術力は世界トップレベルです。それに呼応するようにエンジニアの単価は高騰しています。

 

ただし、ベトナム同様、都市によって単価の高低があります。

沿岸部を中心に、もはや日本国内以上の単価となってしまっているエンジニアも多いですが、一方で、かつての主流であった大連からさらに内陸に目を移せば、まだまだコストメリットを享受できる体制が組める可能性もあります。

 

こうした背景から、中国国内でも沿岸部から内陸部への開発先の移行が進んでいます。

中国のITリソース活用は、都市別で比較検討することが重要です。

中国のオフショア開発の今後の動向

日本国内では、深刻な IT人材不足が課題となっています。DXの推進が叫ばれる現在、特に技術力があるIT人材の確保という面で、その傾向は顕著です。

したがって、これからはグローバルな開発体制の構築といった観点で、高い技術力を持った中国企業の活用も検討が進んでいくと予測されます。

 

いずれにしろ、世界経済の一翼を担っていくであろう中国での開発拠点は、今後の企業戦略上、検討を進めていくべきです。

特に、中国は国としての規制が強く、国内サービスを国内にて開発しなくてはならないケースもあるでしょう。その点で、中国でのビジネス展開を考える企業にとっては、中国でのIT開発も検討していくべきと言えます。

中国のオフショア開発の技術者の特徴

日本からのオフショア開発先は、今でこそ「ベトナム」に移ってきていますが、はじめは「中国」が中心でした。

現在も中国のオフショア開発を活用している企業は多く、市場も非常に大きいです。

 

そのため、対日本での開発経験が豊富な人材層が厚いことが特徴です。

日本語運用能力も同じ漢字文化圏ということもあり、ベトナムと比較しても頭ひとつ抜けてレベルが高く、さらには日本の商習慣にも通じています。

 

また中国は、メガテック企業BATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)を筆頭にIT領域での技術力は、世界を牽引するほどと言って差し支えないでしょう。

中国オフショア開発企業は、対応できる言語や技術も幅広く、開発スピードも驚くほど早いことが特徴として挙げられます。それだけ、レベルの高いエンジニアを揃っていると言えます。

 

国内のリソース不足を背景に、《最適なリソースをグローバルに確保し開発体制を構築する》ことが広まっています。

そうした状況下で、技術力が求められる開発を中心に、中国は引き続き有望なオフショア先として活用されていくでしょう。

中国オフショア開発企業一覧はこちらから

いまや、中国は《コスト削減を目的としたかつてのオフショア開発》の担い手ではなく、《最適なリソースをグローバルに確保するオフショア開発》という新しいポジションを確立しています。

 

単価が高騰している一方で、日本国内で不足しているハイレベルなITエンジニアを供給できるということで、中国オフショアを見つめ直すことが重要になりそうです。

 

▶︎ 中国の人月単価の推移はこちらから

【2020年版】中国オフショア開発の人月単価相場はいくら?

【2019年版】中国オフショア開発の人月単価相場はいくら?

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中国オフショア開発企業一覧

▶︎ 主要アウトソース先の人月単価はこちらから

人気6ヵ国でコスト比較|2021年最新のオフショア開発単価はいくら?

 

* 2023年オフショア開発人月単価の実態調査概要
 − 調査内容 『オフショア開発に関するアンケート調査』
 − 調査主体 オフショア開発. com(株式会社テクノデジタル)
 − 調査方法 インターネットによる自主調査
 − 調査対象 オフショア開発・海外BPO会社150社
 − 調査期間  2023年1月6日 - 1月26日

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